群発頭痛について
- 2025年4月17日
- 頭痛の種類
群発頭痛(ぐんぱつずつう)
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🔥 群発頭痛とは?
群発頭痛は、とても強い痛みが片側の目の奥や周囲に集中して起こる、非常に激しいタイプの頭痛です。一定の期間(群発期)に、毎日のように決まった時間に繰り返し起こるのが特徴です。
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🔍 特徴的な症状
• 目の奥をえぐられるような強烈な痛み
「目をえぐられるよう」「じっとしていられないほどの痛み」と表現されます。
• 片側だけに起こる
多くは、毎回同じ側に痛みが出ます。
• 発作の持続時間
1回の発作は15分~3時間ほど続きます。
• 発作の頻度
1日に1~数回。発作は1~2か月間ほぼ毎日続くことがあります(群発期)。
• その他の症状
涙が出る、鼻水・鼻づまり、目の充血、まぶたの腫れなどが同時に起こります。
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💊 治療法
① 発作時の治療(痛みを抑える)
• 酸素吸入(純酸素) ※当院では現在実施していません。
100%酸素をマスクで吸入することで、発作を和らげます。
• トリプタン系薬剤(注射・点鼻薬)
片頭痛の薬としても知られる「トリプタン」は、発作が始まったときに使うと効果的です。特に注射や点鼻タイプが早く効きます。
② 予防的治療(発作を起こさないようにする)
• カルシウム拮抗薬(ベラパミルなど)
群発期に入る前や初期に使用し、発作の頻度や重さを減らします。
• リチウムやステロイドなど
状況によって、医師が他の薬を併用することもあります。
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🌟 患者さんへのメッセージ
群発頭痛は、「最も痛い頭痛」と言われるほど強い痛みを伴いますが、正しい治療でコントロールできる病気です。繰り返す強い頭痛に悩まされている方は、我慢せずに医師に相談してください。早めに対処すれば、日常生活を取り戻すことができます。