抗CGRP製剤
- 2025年4月17日
- 片頭痛の予防薬
片頭痛治療のための予防薬として近年注目されているのが、抗CGRP製剤です。この薬は、片頭痛の発症に深く関わる物質「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」の働きを抑えることで、片頭痛を予防します。
・エムガルティ(ガルカネズマブ)
・アジョビ(フレマネズマブ)
・アイモビーグ(エレヌマブ)
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抗CGRP製剤の効果のポイント
1. 片頭痛の発作頻度を減らす
抗CGRP製剤を使用することで、片頭痛の発作日数を減少することが期待できます。他の予防薬で効果が得られなかった場合、抗CGRP製剤を一つの選択肢として検討します。
2. 頭痛の強さを軽減する
片頭痛が発生しても、痛みの強さが軽減されることが報告されています。従来の薬で十分に効果が感じられなかった方でも、抗CGRP製剤では効果が得られることも期待できます。
3. 副作用が少ない
他の薬と比べて副作用が少ないため、長期的に安心して使用することができます。
4. 治療の継続性が高い
月に一度、3ヵ月に一度、など、患者さんのライフスタイルに合わせた治療が可能で、片頭痛の予防が継続的に行えます。注射に慣れてきた方には、指導のもとご自宅での自己注射を選択することもできるので、場合によっては通院回数も減らすことも可能です。
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🌟 患者さんへのメッセージ
抗CGRP製剤は、片頭痛の予防において効果を発揮します。発作の頻度や強さを減らす効果が確認されているので、日常生活の質の改善も期待できます。今までの治療法・予防薬で効果が十分でなかった場合でも、抗CGRP製剤で効果を得る場合もあります。ぜひ、医師に相談してみてください。