片頭痛治療薬「ナルティーク(リメゲパント)」
- 2026年2月2日
- 片頭痛の予防薬
これまで、痛みが出た時に飲む「トリプタン製剤」や「レイボー」などの内服薬、また痛みの頻度を減らすための予防薬として「バルプロ酸」や「カルシウム拮抗薬」といった内服薬や「エムガルティ」などの注射薬(抗CGRP抗体製剤)を用いて治療を行ってきましたが、この度、2025年12月に、新たな片頭痛治療薬として「ナルティーク錠」が発売されました。
ナルティーク(一般名:リメゲパント)とは?
ナルティークは、片頭痛の発症に深く関わっている「CGRP」という物質の働きをブロックする、「CGRP受容体拮抗薬」というタイプのお薬です。
これまで抗CGRP製剤と言えば注射薬(エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ)が使用されおりますが、月1回の「注射」が必要で、かつ予防投与の適応のみでした。
しかし、この度発売されたナルティークは同じ抗CGRP製剤でありながら注射剤ではなく経口内服薬(錠剤)であるという特徴を持ちます。
そして「片頭痛の予防薬として2日に1回 服用」という適応に加え、「痛い時は1日1回 服用」という片頭痛発作時の痛みを抑える頓用薬としての適応も持ちます。
このように予防薬と片頭痛発時の頓用薬、両方を持ち合わせた薬であることも大きな特徴です。
ナルティークに期待される効果
・予防効果: 片頭痛が起こる日数を減らし、痛みの程度を軽くする効果が期待できます。
・注射が苦手な方へ: 注射の痛みがハードルになっていた方でも、飲み薬で同様の予防治療が始められます。
・他の片頭痛治療薬との併用も可能: 予防を行いながら、どうしても痛みが出てしまった時には、これまでの頓服薬と併用することも可能です。
・副作用や他の薬と併用した時の相互作用も少なく、比較的安全性の高い薬剤と評価されています。
費用について(3割負担の場合の目安)
新薬として、現在は以下の費用設定となっております。
ナルティーク錠 60mg(2日に1回1錠服用):30日分で15錠を処方した場合
医療機関での負担(3割負担):処方箋代と診察代のみ(他の内服薬剤と変わりません)
薬局での負担(3割負担):1錠で約880円。30日分15錠で13,000~13500円+調剤料等
このような方はご検討ください
1ヶ月に片頭痛が4日以上あり、日常生活に支障が出ている方
従来の鎮痛薬や予防薬では十分な効果が得られなかった方
月1回のCGRP予防注射には抵抗がある方
トリプタンなどの頓服薬の使用回数が増えてしまっている方
CGRP注射施行中だが、まだ片頭痛発作がコントロールしきれていない方
「自分の症状にも合うかな?」「今の薬から切り替えられる?」「併用はできるのかな?」など、気になることがあれば、診察時にお気軽にご相談ください。
患者さんお一人おひとりのライフスタイルや症状に合わせた、最適な治療計画を一緒に立てていきましょう。
※新薬のため2026年12月までは1回の診察で最大2週間分(7錠)までしか処方できません。
