脱力・歩行障害
脱力・歩行障害
普段やらないことで手足を使いすぎてしまうと、疲れてしまい一時的に力が入らなくなることがあります。この場合、休息をとり筋肉を回復することで、またものをつかんだり歩いたりすることができるようになります。しかし疲れているわけではないのに、手足に力が入らなくなるときは、脳、脊髄、末梢神経など、筋肉に指令を送る神経系に異常が生じている可能性があります。また筋肉そのものの異常というケースもあります。当院では、脳に加えて、脊髄、末梢神経などの神経系についても診察します。脳に異常がない場合でも、さらに原因を追究することで、適切な治療へとつなげます。
下記のような症状が頻繁に現れる場合は、筋肉や神経の障害が関係していることがあります。
手に力が入らなくなると、食事の際に箸をうまく握れず落としたり、手・腕に力が入らず物を落としたりします。また、腕がだるく感じる、一時的に手に力が入らなくなる、片手だけ力が入らなくなる、字が書けなくなるなどの症状が現れることもあります。疲れているわけでもないのに、このような症状がある場合には、筋肉や神経に何かの障害が出ている可能性が考えられます。
太ももやふくらはぎなど足に力が入らなくなってしまう場合は、歩きにくさや痛みを伴うことが多く、また、立ち上がること自体が困難になってしまうこともあります。激しい運動の後であれば、一時的にこのような症状が出ることがありますが、そうでない場合は筋肉や神経の障害が原因となっている可能性があります。
特に、急に半身の手足の動きが悪くなり、ろれつが回らなくなるといった症状を伴う場合は脳血管障害(脳卒中)の可能性があるので早急に受診してください。
「脱力感・力が入らない」のメカニズムや特徴は多様で、考えられる病気も年齢や持病歴によって様々です。症状が重い場合や症状が続く際には、お早めにご相談ください。早めの治療やリハビリテーションによって後遺症も少なく済む可能性があります。